読み歩き亭

歩いて、片づけて、寝ています。

今日、聞いた名言

「指一本でいいから動く場所を探せ」

 今朝、ラジオ「今朝の三枚おろし」で武田鉄矢が紹介していたアントニオ猪木の言葉。

「抑え込まれたとき、指一本でいいから動く場所を探す。指一本動いたら、そっから外していける」

 実際、組技の上級者に抑え込まれたり、極められたりしたら、タップするしかないとは思うけど、この考えはリング内よりむしろリング外でこそ必要とされるだろうし、アントニオ猪木もそうしてきたのだろうなと思う。

ケツメイシの「さくら」に挑む武田鉄矢

 番組では「不安の力 不確かさに立ち向かうこころ」という本を紹介する1週間ということではあったが、実際にはその本にはほとんど触れず。テレビの企画でラップをやらざる得なくなった武田鉄矢が、ノイローゼになるほどの悪戦苦闘を語る。あげくアシスタントの女子アナウンサーにも歌わせる始末。

 朝4時起きで練習を繰り返したと言うけれど、理屈や分析によってラップをものにしようとうするあまり、どんどんラップのグルーブから離れていくのが可笑しかった。

 武田鉄矢にとっては、秒単位で音楽を測ったり、ライムの文字数を分析したりすることが「指一本動かす」ことだったのだろう。

 その結果、上手いラップができるようになったとはとても言えないけれど、今週の番組はコントみたいでとても面白かった。

 俺も指一本から動かしてみよう。そうすれば、予想していた出口と違っても、どっかには出られるのでは、と思えた言葉だった。