読み歩き亭

歩いて、片づけて、寝ています。

寝る前に読んでやった本、4

「哀愁の町に霧が降るのだ(上)」椎名誠新潮文庫

 小学生の長男は喧嘩の本がいい、と言うのでこれにした。第4章の「吹きだまり高校の寒い春」から読む。

 世の中にバカはいろいろあるが、バカにもランクと種類があって、大バカ、小バカ、純粋バカ、バカタレ、イヤンバカンなどがある。

というところで、二人で笑ってしまった。他にもデパートの屋上からトイレットペーパーをたらす「天女のフンドシ」にもウケていた。

 俺も小学生のころ、この本を読んで笑った覚えがある。マンガではない本を読んで笑ったのはそれが初めてだった。こんなふざけた本が世の中にはあるのかと思った。

沢野ひとし登場

 沢野ひとしは腕力に訴えるわけではなく、不良の椎名誠の懐にふっと入り込む。そしてこの章の後半で暴力以外である種の侠気を見せて、印象深い。

R12指定くらい

 小学生に読ませるのはどうかな、と思う場面もほんの少しあったので、そこは飛ばして読んだ。

哀愁の町に霧が降るのだ〈上巻〉 (新潮文庫)

哀愁の町に霧が降るのだ〈上巻〉 (新潮文庫)