寝る前に読んでやった本、4
「哀愁の町に霧が降るのだ(上)」椎名誠(新潮文庫)
小学生の長男は喧嘩の本がいい、と言うのでこれにした。第4章の「吹きだまり高校の寒い春」から読む。
世の中にバカはいろいろあるが、バカにもランクと種類があって、大バカ、小バカ、純粋バカ、バカタレ、イヤンバカンなどがある。
というところで、二人で笑ってしまった。他にもデパートの屋上からトイレットペーパーをたらす「天女のフンドシ」にもウケていた。
俺も小学生のころ、この本を読んで笑った覚えがある。マンガではない本を読んで笑ったのはそれが初めてだった。こんなふざけた本が世の中にはあるのかと思った。
沢野ひとし登場
沢野ひとしは腕力に訴えるわけではなく、不良の椎名誠の懐にふっと入り込む。そしてこの章の後半で暴力以外である種の侠気を見せて、印象深い。
R12指定くらい
小学生に読ませるのはどうかな、と思う場面もほんの少しあったので、そこは飛ばして読んだ。
- 作者: 椎名誠
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1991/10/30
- メディア: 文庫
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