「麻雀放浪記2010」を観た
石野卓球が「ファンはいらない。ちゃんと金を払ってくれる客がいい」と言っていたので、金を払って見に行った。
冒頭いきなり「本作品にはピエール瀧容疑者が出演しています」的な注意喚起が映されていて笑う。しかし、ピエール瀧出演場面は思ったよりおとなしく感じた。事件を受けてカットした部分とかもあったのかな。
斎藤工の坊や哲に違和感はない。声がすごく木村拓哉に似ていると思う。
ドテ子がいい。最低ランクのアイドルの、化粧やコスチュームで隠し切れない汚れや疲れ。その存在感が、非現実的でドタバタな映画全体の箍として働いている。テレビの仕事を得るために、竹中直人とする行動のもの悲しさが印象的だった。
今のテレビにすんなりとは出られないベッキーと舛添要一の元気な姿も見ることができた。出目徳もちゃんとヒロポンを打っていた。
1984年版も見返したくなった。
あと、ゴリラーマンの「また天和?ふざけるな!」も。
斎藤工の襟に巻いている手拭いがきれいすぎるとは思ったが、あれがリアルに終戦直後の汚れっぷりだったらそれはそれでつらいのだろうな。嘘も方便ということで。