2018-01-01から1年間の記事一覧
学生の頃、「ブッダのことば」(岩波文庫)を読み、そこに繰り返される「犀の角のようにただ独り歩め」という言葉に痺れた。 その後、葬儀や墓参りで訪れる寺院を見上げて、「ブッダのことば」とは随分印象が違うな、とよく思った。 立派な建物が多い。明ら…
「ショージ君のほっと一息」 特に興味深かったのは1976年の「猪木アリ戦」ルポ。 総合格闘技が一般化してからは、格闘技好きの間ではそれなりに評価されている一戦ではあるけれど、当時の大多数の日本人がどのように観戦し、落胆したのかがよくわかる。…
#20と#21は追加戦士ノエル(エックス)登場回だった。 毎年、この時期になるとスーパー戦隊シリーズでは新戦士が加入する。キャラクター商品のテコ入れということもあるのだろう。 長男が見始めてから一緒に数年間見てきたが、たいてい登場時は追加戦…
次男が七夕の飾りをたくさん作って家中に飾っている。 竹も笹もなしで、そこらじゅうの壁やドアにそのままペタペタ貼っている。 保育園で習ってきたそうだ。 うーむ。なんか、良い。 飾りたいというプリミティブな欲求が素直に表れている。 というか、飾りと…
だったら、何を食えばいいのか、と思う。 経済的に余裕があれば、遺伝子組み換えではない、無農薬の、信頼できる食品も手に入るだろうが、こっちはそうではない。 そこで読んだのが「体を壊す10大食品添加物」。 使用が認められている431品目の合成添加…
作者の幼少期から漫画家になるまでのストレートな青春記。 もてない男子のさえない日常がつづられる。 基本的には笑って読める。 しかし、最終章「漫画行商人」は、やや苦みが強い。 大学を留年し、なんの展望もなく、モラトリアムの焦燥の中で銭湯に行き、1…
仕事の都合でカミさんが早朝からいなかった。 息子3人に飯を食わせて、長男は小学校へ送り出し、次男三男を保育園に送っていかなければならない。 早く食えとか、給食セットを用意しろ、などと言って、まず長男を家から出してやる。三男は自分で食べたがるが…
水曜断食、59日目 対コロンビア戦を見ていて、「サッカー選手ってカッコいいな」と思った。かなりアホみたいな感想だ。小学生か。 もちろんゲームに興奮し、勝利を喜びもした。そのことを抜きにしても、単純に選手の精悍で研ぎ澄まされた肉体に感服した。…
「ロビンソン・クルーソー」 長男が選んだ本はこれ。 まず挿絵が格調高い。画家はサーニとなっていて、調べてみてもよくわからなかったが、いわゆる西洋絵画。 最近の児童書の挿絵はアニメ風が多く、それはそれで読みやすくて否定しないが、古典文学に重みの…
断定の妙 東海林さだおの本で多用される断定。その一例。 宴会の客は、元を取ることばかり考えている。 客は会費分飲み食いしただろうか、という不安に四六時中つきまとわれる、と断定する。 そんなことまったくない、という人もいるかもしれないが、大半は…
#19、「命令違反の代償」 ギャングラーに一時的に操られた咲也は、簗上審議官を怒らせてしまい自宅謹慎。家を出たらクビと言い渡される。しかし仲間の危機を知り、命令に背いて現場に向かう。 そこに待っていた直属の上司のヒルトップ管理官は一言 「大事…
水曜断食、52日目 伊藤理佐著「なまけものダイエット辛口篇」を読む。 若いころは「痩せてる」と「太ってる」の分かれ道を主に考えているが、40代になると「要介護」と「介護されない」という新しい分かれ道が現れる、とある。他にも「ヒザ」「シラガ」「…
振り返ると大学生くらいの男性客2人連れだった。 岸本佐知子著「気になる部分」に出てくるヨコスカさんを思い出した。 ヨコスカさんは「さりとて」という言葉に異常に感じやすく、聞くと床をのたうち回る。 のたうち回りはしなかったが、俺も本屋で少しゾク…
次男が持ってきた本は「おじいちゃんとパン」 トーストにジャムやあんこなど甘いものをぬって食べるのが好きなおじいちゃんと孫の話。 食いたくなるからやめてくれ バターや砂糖もふんだんに使った甘いトーストが次々続々描かれる。絵も上手いので、滅茶苦茶…
#18「コレクションの秘密」 グッドストライカーに焦点を当てた回だった。 グッドストライカーはロボットになるとき中心になるビークルで、それにルパンレンジャーとパトレンジャーから3体ずつ頭と両手になるビークルがついて、2種類のロボットになる。 今…
うちの町内会はいくつかの班に分かれている。 俺の家は8班で全部で10班まである。各班にはそれぞれ8世帯くらいが所属する。 町内清掃の日になると班に割り当てられた場所を掃除したり、草を刈ったりする。 草むしりはきらいじゃないけど 問題は8班の人が…
水曜断食、44日目 伊藤理佐の「ハチの子リサちゃん」を読んでいた。 そこに、「もしも時間が止まったら、お父さんが酒のつまみにしているサラミをまるごと食べたい」と小学生が妄想する場面があった。 食べたいものを考えるとき、サラミをあげる発想はなかっ…
「ショージ君のゴキゲン日記」東海林さだお(文藝春秋)を読む 手元にあるのは昭和49年の第1刷。巻末の著者略歴に現住所が書いてある。かつては珍しいことではなかったが、現代ではありえないだろう。 筒井康隆のエッセイで、読者が家に尋ねてきていろいろ…
多くの歯科医院ではカードが使えない 先月につづいて2度目の歯の手入れ。 そういえばいくらくらいかかるのだろう。 ネットで調べてみると、多くの歯科医院ではクレジットカードは使えないらしい。 病院や歯科医院は治療が終わった後に料金がわかる。こういう…
絵本から消えた「悪」と「死」 保育園の次男は「まめまきぱっぱっ」作・絵 鈴木博子(学研)を持ってきた。 ねずみ、うさぎ、ぶた、くまが節分の豆まきをしているところに鬼がやってきて、初めは怖がるけど、受け入れて一緒に豆まきするお話。うちにある絵本…
#17「秘めた想い」 末那は圭一郎に想いを寄せるが、鈍感な圭一郎はそれに気づかない、というコント風な導入部。 無骨な男が美女から好意を抱かれるが、己の使命のためにそれを振り捨てる展開に、志賀直哉の「赤西蠣太」を思い出す。「俺は不器用だから」…
ダイエットには流れがある 悪い流れ アイスを食べてしまう→ああ、食べてしまった →どうせまた体重は増えるだろう →よし、我慢するのは明日からにして、今日は食べる日にしよう →食べる→体重増→自己嫌悪→モチベーションダウン よい流れ アイスを我慢する→体重…
現在傷ついているわけではないけれど、近い将来傷つきそうな予感がするので読んでみた。 「傷ついたまま生きてみる」香山リカ(PHP文庫) 文庫版は2014年刊行。筆者は精神科医。 傷ついたことはさておいて、あなたがやりたいことがあったら計画を立て…
開始当初のモチベーションは薄れ、単に水曜日に食べないだけになっている・・・ 小食の日が全然小食じゃない。 割れた腹筋 朝食のとき、新婚当時俺の腹は割れていたという話になった。 俺の割れた腹をかみさんは見ているが、息子たちは見たことがない。 うー…
「哀愁の町に霧が降るのだ(上)」椎名誠(新潮文庫) 小学生の長男は喧嘩の本がいい、と言うのでこれにした。第4章の「吹きだまり高校の寒い春」から読む。 世の中にバカはいろいろあるが、バカにもランクと種類があって、大バカ、小バカ、純粋バカ、バカタ…
「ミッキーのクリスマスキャロル 」 保育園児の次男に選ばせたら、これを持ってきた。なぜ今クリスマス物と思うが保育園児はそんなものだ。 ディケンズのクリスマスキャロルをディズニーのキャラクターに置き換えた映画のノベライズ絵本。 登場人物のセリフ…
#16「仲間だからこそ」 ルパンブルーとギャングラー怪人マンタの人格が入れ替わってしまう話。 予告編を見て、「人格交換」ものかと楽しみにしていたが、それほど無茶苦茶なわけではなかった。入れ替わったルパンブルーの声をマンタの声優の人がやってい…
「エブリシング」安野光雅(文春文庫) の中の「ファーブル代弁記」の項で安野光雅が、ファーブルを悪文と決めつけたアナトール・フランスとそれを不用意に引用した久野収を批判していた。ファーブルになり代わって弁明するというのが、「バキ外伝」の愚地独…
「ショージ君のぐうたら旅行」(文春文庫) 「僕の棲む町」という項で、珍しく自分の家族のことに触れている。週に3日は別居婚だという話。美味しんぼの結婚の回を思い出した。 東海林さだおと沢木耕太郎は奥さんのことをほとんど書かず、娘さんのことはほん…
食べることは楽しいので、だらだらとその時間を延ばしたくなる。空腹ではなくなっていても、食べることをやめたくない。食べることより手軽で楽しいことなどあまりないからだ。 5月17日(木)23日目、小食 夜食、チキンカツ、クッキー、こわれ煎餅。 夜、61.…