読み歩き亭

歩いて、片づけて、寝ています。

町内会の掃除でモヤっとしたこと

 うちの町内会はいくつかの班に分かれている。

 俺の家は8班で全部で10班まである。各班にはそれぞれ8世帯くらいが所属する。

 町内清掃の日になると班に割り当てられた場所を掃除したり、草を刈ったりする。

草むしりはきらいじゃないけど

 問題は8班の人があまり出てこないことだ。開始時刻より前から始めても、一人ではとても定刻に終わりそうにない。途中からAさんとBさんが出てきてくれて手伝ってくれたがまだ足りない。

 隣の7班と9班に目をやると、十分に人がいて余裕をもって作業をして、定刻に終了している。予定終了時刻を過ぎても汗だくで草を刈っていると、9班のCさんが「大変ですね」と手伝いに来てくれた。ありがたかった。

 しかし、仕事に行く時間が迫ってきたので3人に「すみません。先に上がります」と言い残し、俺は家に帰った。

心の中の愚痴を羅列すると

 

  1. 余裕があったらもっと隣の班も手伝ってよ。(Cさん、ありがとう)
  2. 結構長時間働いた俺が、最後は「すみません」と謝っている。
  3. 参加した人がなんか損をしている気がする。
  4. 腰が痛い。

それぞれに対するセルフたしなめ

  1. 各班はそれぞれ持ち場がある。善意で手伝うことがあっても義務はない。そもそも普段から少しずつ手入れしているから早く終わったのだ。
  2. そういうものだ。
  3. 参加できない世帯にどんな事情があるのかわからない。
  4. 知らん。

「文読む月日(中)」トルストイちくま文庫)の中

 6月の項で

 

 

 

あらゆる仕事の中で、常に充分な仕上げができる仕事というのは、報酬を求めることのない愛の仕事だけである。

 と、トルストイ先生は言っていた。愛ねぇ。愛って言われちゃ返す言葉もない。

 それに、あらためて愚痴を整理してみると自分の小ささが分かった。俺が逆の立場だったこともあるだろう。

 汗だくになったから帰ったら300g体重が減っていたのも良かったとしよう。

 他の町内会の報われない人にも幸あれかし。

文読む月日 (中) (ちくま書房)

文読む月日 (中) (ちくま書房)